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さらに、その行動を掘り下げて、例えば、「使い捨て商品を買わないこと」についての年齢別の意識をみると、年齢が高いほど「手間がかからない」と思う傾向が強いこともわかる。「使い捨て商品を買わないこと」は、商品購入時のゴミ減量行動であるが、中高年層より若い世代の方がよく使い捨て商品を利用しているため、あるいは、商品が提供されているためと思われる(図2−1−12)。

 

図2−1−12 使い捨て商品を買わないことに関する意識

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資料:1994年「生活と環境に関する仙台市民意識調査」(仙台市)

 

また、環境配慮行動の一つとして、環境に優しい商品としてエコマークが付いた商品の購入の有無については、「エコマークを目安にしたことはないが、エコマーク商品を買ったことはある」という回答が54%と最も多く、具体的には例えば、トイレットペーパーやティッシュペーパーを買う際に「再生紙を使った商品であること」を重視する市民は1994年で32%になっている。そして、エコマーク商品など環境にやさしい商品について、「テレビや雑誌などでの広報活動が足りない」と45%の市民が感じており、「商品の種類が少ない」という市民も26%みられる。こうした市民ニーズは今後、商品の宣伝をより充実させ、商品の種類も増やすこととなり、環境にやさしい商品の普及が一層進むものと思われる。
年齢別にみると、年齢が若い方がエコマークを基準にして商品を買ったり、マーク付き商品を購入した経験があるという比率が高かった。これは、年齢の若い層からエコマーク商品が普及し始めているということによるが、今後その普及とこの層が中年齢層になることで、環境にやさしい商品も各年齢階層にわたって幅広く根付いてゆくことが予想される(図2−1−13)。

 

 

 

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